看護師キムショー旅行記 ~放浪記から派生する役立ち情報~

看護師キムショーが自身のバックパカー旅行から学んだ役立つ知識や看護師として培ってきた役立つ知識をマルっといろいろな視点からお届けしていくブログです。どうぞ宜しくお願いします。

メモリアルロマン飛行~旅立ち編~ 【付録】引っ越しバイトについて

どうも。救急ER看護師をやっておりますキムショーです。

今日はメモリアルロマン飛行の続き。

引っ越しバイトとはなんぞや!?という内容も盛り込みながら、ボチボチ綴っていこうと思います。ではどうぞ。

 

金髪美女と仲良くなりたくて…

アラブの金持ちのようにターバン巻いてウシウシ笑いたくて…

そんな憧れを胸に抱きながら…

私はせっせとアリのように働いた。

毎日毎日引越し屋で働いた23歳の春。

青春は美しい。

美しいは青春。

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…のハズだった。

が、しかし、

私が働くことになった引越し屋は…

なんとまぁハチャメチャな引越し屋だった。

 人を人として扱わない社長。

力自慢しかしてこない先輩たち。

男を下僕としか見ていない受付の姉ちゃん。

みんながみんな変な人だった。

 それについては後々語ることにするとしよう。

 

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とりあえず引っ越しバイトについて詳しく説明する。

引っ越しバイトを選んだ理由

私が引っ越しバイトを選んだ理由は、単純に2つある。それを以下に書こう。
①人と話さなくても一人で黙々と仕事に打ち込める。
②お給料がとても良い。
単純にこの2つに限る。
荷物さえ運べば人間関係を気にしなくても良い。そして、すぐに大金が必要だった私にとってはぴったりのバイトだったというわけだ。

引っ越しバイトの業務の流れ

朝早くに出勤して準備する

私が働いていた引っ越し屋は朝8時前に事務所に集合していた。家からバイクで5分だったこともあって、起床は7時。体力勝負なこともあり、朝食はしっかり摂取して出勤していた。

事務所に着くと、まずお着替え。制服は青のつなぎ。つなぎは初日に2着支給され、それを毎日洗濯しては乾かしていた。毎日汗びっしょりになるまで働くので、洗濯は必須だ。雨だろうが嵐だろうが2着しか制服がないのでとにかく毎日洗濯しては乾かしていた。ただ季節が春先だったこともあり天気には恵まれており、2着でもなんとか着回せていた。これが梅雨だったら…と考えると恐ろしい(汗)

着替え終わったら、その日の出勤者と社長が顔を合わせ、その日の業務の流れをホワイトボードにぎっしり書かれた予定と見合わせ、誰がどこに行くかを確認する。そして朝礼が終了したらそれぞれ業務開始となるのだ。

作業現場へGO

その日の引っ越し先と件数によるが、ウチの引っ越し屋は大手ではなく小さいところだったので、引っ越し先の物量に合わせて1人から3人のチームに分かれていた。そしてチームごとにトラックに乗って作業現場にGOするのだが、その時に組んだチームでその日のテンションが変わってくる。やはり一番気が楽だったのは単独に1人で行動する時だった。しかし頼れる人がいないので、全ての責任が自分にのしかかってくると考えると、それはそれで不安であった。

いざ作業開始

引っ越し作業の基本は搬出(積み込み)→運転→搬入である。そしていかに休憩時間を過ごすかが重要である。それぞれについて綴ってみる。

搬出(積み込み)

搬出に関してはいかにトラックの荷台に隙間なく平坦に、そして荷物が落ちてこないように積み込むかが重要である。これに関しては本当に頭を使う。パッと見の量を計算して荷台にどう乗せていくかを憶測しながら積み上げていくのだ。体力というよりは頭脳勝負である。荷物というピースをあてはめながらパズルを完成させていくイメージである。

最初慣れない頃は、トラックの荷台に荷物が乗り切れずに最初から積み込みをやり直したりしたこともあった。しかし、自分の憶測と積み込みがピタリとハマったときはなんとも言えない快感にうちひしがれる!

経験がものを言うのだろうが、積み込みに成功するか失敗するかでその後の時間の使い方が全く変わってくるのである。とにかく早く正確に積み込むことが要求される。早ければ早い方が後々時間に余裕ができ、搬入に時間をかけることができるのだ。休憩もそのぶん多くとれる。そういう意味では搬出を制する者は引っ越しを制するのである。

運転

荷物を搬出しトラックに積み込んだら次は運転である。急カーブや舗装されていないガタゴト道を運転しても積み込んだ荷物が落ちてこないようにするのは搬出の時点でほぼほぼ決まってくるが、運転の良し悪しもまた重要である。運転技術がないと、やはり荷物に傷がついたりしてしまう可能性があるので無茶な運転は絶対禁物である。(あたりまえだが…)

初心者だった私は2tトラックや4tトラックを運転して2つのことに気付いた。

①トラックは屋根が高い。

②カーブがすごく難しい。

この2点だ。こんなことあたりまえだと思う人もいるかもしれない。しかし私はこれまで乗用車しか運転してこなかったから、こんなあたりまえのことを気にも留めていなかった。しかしいざトラックを運転してみると、屋根の高いこと高いこと…。さらに都心の道って意外にトンネルが多い。その度にトラックの屋根をすらないか気にしながら運転しないといけない。また、2tトラックならそんなに気にしないが4tトラックを運転する際のカーブ…すごく難しい(汗)特に細い道の奥の奥にある家なんかはかなり手強かった。変な細い道を通ってしまったら一巻の終わりだ。トラックが道から抜け出せなくなってしまうのだ。怖い。怖すぎる。そういう意味では運転前のルーティングが重要になってくるのかもしれない。

トラックを運転してみて思ったことは、長年トラックの運転手をしている人やバスの運転手さんはすごい!ということだ。引っ越しのバイトをやるようになってから、私は彼らに敬意を表するようになった。

搬入

もう搬入に関しては、ただただ物を運びまくるだけである。頭も使わずに100%体力勝負。無心になってトラックと部屋を往復するのみ。ここで重要なのは、最初にお客さまに、何をどこにどの方向で置くかをなんとなく聞いておくことだ。冷蔵庫やソファなど大物はこれを聞いておかないと、後々大変になってくる。そういう意味ではお客様とのコミュニケーションが大事になってくる。あとエレベータなしの階段5階の部屋は…死んだ。かなり覚悟して臨まなければ途中でへこたれてしまう(笑)そんな最中、嬉しかったことと言えば、たまに粋なお客様が搬入終わりにお小遣いをくれたり缶コーヒーをくれたりすること。この粋な気持ちがすごく嬉しかったことを覚えている。ちょっとした感謝の気持ちがあるだけで人のテンションってすごく変わるものだなと感じた。 

休憩

地獄のようなきつさの中で休憩時間だけが唯一の楽しみだったのかもしれない。とにかく水が本当に美味しく感じた。そして疲れはご飯を美味しくしてくれる。コンビニでパンを買う人もいれば、定食屋で大盛り定食を頼む人、奥さんからの手作り弁当を持ってきてる人、様々だった。ただ、ひとつ言えることは、休憩中のご飯は皆笑顔で食べていたことだ。それはすごく鮮明に覚えている。

業務終了

その日の業務を終えたら、そのままトラックで事務所へと引き返す。帰り道は私もそうだったが、他の人たちもかなり疲れていた。そのせいか帰りのトラックでは沈黙が続くことが多かったかな。もうぐったりです(笑)そして事務所に戻ったら引っ越しに使った道具諸々を荷台から降ろして倉庫へ収納する。そして明日の予定をなんとなく確認して業務終了。家に帰ったらバタンキューで毎日寝てました(笑)

実際に働いてみて思ったこと・感じたことのまとめ

現場の人たちと雰囲気

正直に言うとガテン系だから恐い先輩はたくさんいた。

物が傷付いたら責任とれるのか!ボーっと立ってないでさっさと持っていけ!最初の頃はよく怒られてたなぁ(笑)そういう意味では厳しい男の世界。それなりの覚悟が必要になってくるかもしれない!

引っ越し屋をやるにあたって

とにもかくにも体力が必要だ。重い物を腰を落として低い姿勢で運ばければならない。特に最初の頃は、毎日が全身筋肉痛でしんどかった。

ちなみに私がこの世で一番重いと感じた物は“ピアノ”である。あれは化け物だ。本当にきつかったし二度と運びたくない(笑)

しかしながらメリットもある。それは働きながら体を鍛えることができるということだ。引っ越し屋さんにマッチョな人が多いのも十分納得できる。そりゃそうだ(笑) 

引っ越し屋バイトの給料

時給は1000円だった。8時間労働+残業手当で日当10000円は超えていた。当事、福岡でバイトする中では良いほうではないだろうか。しかし、体力的にかなり消耗が激しいため、よほど自信がある人以外は個人的には短期でのバイトをおすすめする。

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それでは話を戻そう。

 

面接当日。

ひとまず面接へ行ったら社長が大きな黒い椅子に座っていて、
「おまえ根性あるの?」
と聞かれ、

私は

「は…はぁ。まぁ。」
と、男女かっ!って感じの曖昧な返事をしたところ

「よし!採用!」

と意味もわからず2秒で引っ越し屋さん採用になった。

やったぁぁーー!

と思うのも束の間…

引っ越しバイト初日。

私は引っ越初心者ド素人なのに…

そんなの関係ねぇ!って感じで、社長から

「おまえ、今日、ここの会社の引っ越し行ってこい!」

と、命令された先は、そこそこ大きな会社。

てか…

引っ越しって普通の家族とか独居の引っ越しだけじゃないのね。

会社の引っ越しとかもやるのね。

と、初日からレベルの高い引っ越しをやるハメに。

とにかく会社系の引っ越しは荷物が多い。そして重い…。

基本的にオフィスデスクやオフィス棚、オフィス椅子…と、重いものが基本となる。

私の記憶が正しければ、

多分その日が1ヶ月半働いた中で一番きつかった。

さらに働き始めて3日目。

「おまえこの軽トラで長崎行ってこい!」

と社長に命令され、

右も左もわからないまま

1人で佐世保のしがない町?村?まで行かされた。

めちゃくちゃである。

例えるなら3歳児に

「このカッターナイフあげるから熊と戦ってきて」

とお願いされるようなものである。

でも人はこうして成長していくんだなぁ…

と、改めて思う23歳の春。

 

せーの。

思うかぁぁーーぁぁあああ!

 

後々、先輩に聞いたら
「新人にあれはないわな?社長めちゃくちゃやもん」
と言ってた…

 

しかしながら先輩も先輩で、

力自慢のキン肉マンばっかりだったから、

冷蔵庫とか重い物は台車使って運べばいいのに、

せめて2~3人で一緒に運べばいいのに、

もう一度言うが、力自慢のキン肉マンばっかりだったから、

競い合うように、

「俺、これ一人で運べるぜ!」

的なことを自慢しながら、皆が皆一人で運ぼうとするのだ。

とどのつまり、どちらかと言えばキン骨マンだった私にとっては地獄のような日々だった。

先輩から

「おまえ、男ならこれ1人で運べや!」

と怒られては、毎日無駄に力を使って汗かいて引越し業務を営んでいたのだ。

おかげで腕っぷしがボンレスハムみたいになっちまったよ。

ただひとつすごいと思ったのは、先輩のNさんである。

Nさんはいつも、

・漫画読む。

・ご飯を食べる。

・マニュアルギアつきのトラックを運転する。

この3つのことを同時にできる神がかった人なのだ。

ある日、私が助手席から

「漫画読んで、ご飯食べて、運転してたらいつか事故起こしますよ。気を付けてくださいね?」

と、本当に心から心配してNさんに言ったところ(もちろん自分が事故死したくないという理由もあったが…)

「それだからダメなんだよ。」

とNさんに返された。

ん?意味がわからんぞ?

この時の疑問は20年経った今でも理解に苦しむ。

何がダメなのか。

私はあの時何がダメだったのか。

…考えても考えても答えは出ないので、そのことは考えない事にしている。

 

話は変わって運転も運転だ。

2トントラックなんて運転したことない私は、毎日毎日トラックをどこかしらにぶつけないだろうかと恐怖に怯えながら走行していた。

 

そして業務を終え、体力ゼロで私が事務所に帰ってくると、受付の女の子が
「きつかったでしょ?イヒヒヒヒ」
と、あざけ笑って私のひーひー顔を覗き込んでくるのだ。

まるで

「てめーみてーな野郎は引っ越し業務は向いてねーんだよ!どうだ?疲れたか?疲れたとお言い!そして早く辞めちまいな!てめーみてーなのは図書館で本並べる仕事くらいがちょうどいいんだよ!」
と言ってるようにしか聞こえなかった。
(図書館で本並べる仕事をしている人、ごめんなさい。)

しかし私は頑張った。

金髪美女と仲良くなりたくて…

アラブの金持ちのようにターバン巻いてウシウシ笑いたくて…

そんな憧れを胸に抱きながら…

頑張って頑張って頑張って1か月半…

 

ついに30万貯まった。

 

そしていよいよ、私は世界へと旅立つのだ。

二度と引っ越しのバイトなんかやるもんか、ムゴォォーーォォオオオ!
と、心に誓った3ヶ月後、
また同じ引っ越し屋さんに世話になることになるのだが…

それはまた、別のお話。

 

 

To Be Continued・・・